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焼杉の経年変化

2013.07.17

焼杉の経年変化

 こんにちは。齋藤です。
 短い梅雨があけて夏真っ盛りですね。毎日暑い日が続きますが、熱中症、夏バテ対策等は大丈夫でしょうか?
 今日は焼杉の経年変化についてお話致します。
 焼杉は古来から伝わる外装材で、杉材を焼くことによって表面を炭化させ、耐久性を高める目的で長年使用されて来ました。
弊社では伝統的な製法を守り、杉材を天然乾燥させた後に人工乾燥機へ投入し、含水率を15%程度まで落としたものをバーナーの炎で焼いて作成しております。
現代的な商品としてバーナーで焼いたままの商品「素焼き」、焼いた後にブラシをかけ、施工時に炭が飛散しにくくした「ブラシ」、焼いた後に浮造加工を施し、外部用塗料で塗装した商品もラインナップしております。

よく皆様からお問い合わせ頂く案件で、色合いは何年くらい持ちますか?というお問い合わせがあります。
これは、自動車のタイヤが何年くらい持ちますか?とお問い合わせ頂くのと似ておりまして、実際には自動車のタイヤは年数では無くて、何キロ位走れますか?と言うのが正確な商品としての耐久性の指標であると私は認識しております。(本当は加減速、速度、路面状況等複雑に絡み合いますが・・・。今回はシンプルに考えるということでお願いします。)
と言う事は、焼杉は走りませんので(笑)何キロでは無く、タイヤで言うところの摩耗=「外的風化要因」と変換してご説明したいと思います。
一般的に住宅でご使用頂く場合の「外的風化要因」とは、雨風、紫外線が、代表的なものに成って参ります。そこで私共は専属の塗料メーカーさんにお願いしまして、「ウェザーメーター」と言う試験を行なって頂いております。これは、人工的に紫外線と、雨滴に似た水を焼杉板に浴びせ、その時間と風化具合を指標として耐久性を測る試験です。
以下がその試験写真です。

ブラシの試験、左の0Hが試験前、右の600Hが600時間ウエザーメーター照射し続けた物です。
ブラシがけをして表面の炭の層を薄く落として有りますので、600時間照射し続けると炭の層が剥がれて白っぽく
成っています。(こちらは紫外線のみを当てた照射実験の為漂白効果が強く出ており、白さが強調されていますが、
実際には白い部分は木肌色~グレー程度に成ることが多いです。)
つまり、状況によっては2~3ヶ月程度で色落ちがかなり目立ってくる場合が有るということです。



素焼きの試験、左の0Hが試験前、右の600Hが600時間ウエザーメーター照射し続けた物です。
ブラシがけしたものよりも炭の層が厚く炭の色合いが長持ちしているのが分かります。但し、実際の施工された立地条件や、気象状況により変わってくることもあります。自然の力は侮れません。



塗装品の試験、右の0Hが試験前、真ん中の600Hが600時間ウエザーメーター照射し続けた物、
左の900Hが900時間ウエザーメーター照射し続けた物です。
塗装品の場合は、柔らかい夏目の部分の方がより浸透性と密着度が高く色合いが無塗装品に比べ長持ちしています。

ですが、木材に塗料を塗るという事は一般的にそんなにお金がかけられるものではありません。例えば技術の粋を集めた自動車を比較にしても、かたや何100万円もする自動車のわずか1m2程度を塗装するのに何万円もかかります。木材でそんな塗装賃をもらえることはほぼ無いに等しいです。坪当たり15万円の塗装なんてそうそうありえないですよね。そんな自動車の塗装でも数年で傷んでくることもあります。ましてや、木材は伸縮をします。その下地に塗装をするわけですから、少し想像しても条件が非常に厳しいということは分かって頂けるのではないかとおもいます。


冒頭にタイヤを例に上げて耐久性のお話を致しましたが、焼杉や、木材が変色したり、白っぽくなってしまったのは年を経る事に因る変化であって、人間と同じく日に焼けたり年齢を重ねていくと言うことです。
木材は伐採後成長することは有りませんが、伐採後も人間によって第二の命を吹き込まれ、大切に使用されることで人々の役に立ち、長く生き続けます。ですから、色合いが変化したからといって直ちに木材が寿命を迎えるわけでは御座いません。適切に塗装メンテナンスを行なって頂く事に因って木材を末永くお楽しみ頂くことができます。
また、こちらの試験はあくまでも試験室の中での実験結果でございますので、ご参考程度として頂き、実際にご使用頂く状況下におかれましては色合いの持ちが前後することがありますことをご了解頂きたいと思います。
 ご愛顧頂いておりますお客様にはより自然な商品をよりお安くご提供するために日々努力しております。外部での色落ちは自然の風化作用により遅かれ早かれ必ず起きますのでそれに伴うクレームはご容赦願います。真面目に作成しておりますので決して手抜きをして色が落ちるわけではありません。特に無塗装品は炎で焼く、又は焼いた後にブラッシングをかける。と言うシンプルな製法です。そのため木材を十分に乾燥させてから焼き工程に移っております。乾燥が悪いと全く焼けませんし、最初から明らかに生焼けのまだらに仕上がります。今まで○〇年色が落ちた事がないのに今回落ちた。等はよくあるお話で、今までたまたま条件が良くて色合いが保てていたのです。こちらが受け入れていただけないと、非常に高額な商品代にして販売を致しませんと私共は焼杉を作成販売を続ける事ができなくなってしまいます。そのような事には成ってほしくありませんのでどうか外装にご使用頂いた場合の経年変化はご了承の上ご使用頂きたいと思います。どうか宜しくお願い致します。

追記 焼杉ブラシの屋外暴露の様子を下記に表示しております。御覧ください。

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