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2018.07.05
炭化木材の伸縮試験してみました
こんにちは。梅雨の雨続きでじとじとしてますね。
先日から取扱を始めました炭化木材についてです。
嬉しいことにお問い合わせも多く頂いておりますが、ご説明の時に未処理材と比べて抜群の寸法安定性がある。
とお話しても「実際はそんなに変わらないんじゃない?」と疑いの声をかけられることもありました。
そこで悔しいので実験して数値を計測致しました。→こちらからデータへ
CABONAさんの床暖房シートサンプルを用いた床暖房試験では
炭化木材が
試験片①135.35mm→134.68mm 0.67mmの収縮 0.49%の収縮
試験片②135.44mm→134.95mm 0.49mmの収縮 0.36%の収縮
外観は軽微な裏ソリ(かまぼこ型)中央を軽く押さえるだけでまっすぐになります。
通常の未処理材が
試験片③134.67mm→132.71mm 1.96mmの収縮 1.45%の収縮
試験片④134.67mm→132.71mm 2.07mmの収縮 1.53%の収縮
外観は大きく表ソリ(お椀型)凸実端を押さえると凹実側が6mm程度浮きました。
収縮率で2.9~4.25倍の差
と言う結果が出ました。
また、水濡れ試験では水深10cmに沈めて実験致しました。
炭化木材が
試験片⑤幅135.05mm→135.83mm 0.78mm膨張 0.57%の膨張
未処理材が
試験片⑥幅134.53mm→136.82mm 2.29mm膨張 1.7%の膨張
膨張率で2.9倍の差
と言う結果が出ました。
全く動かないわけではございませんが伸び側も縮み側も約1/3に動きが抑えられております。
これで更に自信を持っておすすめすることができます。
未処理材に比べて少し割高ですが、やはり従来の無垢材の弱点がカバーされているこの炭化木材まだまだ使いみちたくさんあると思います。