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2018.05.30

炭化木材取扱始めました。

 炭化木材の取扱始めました。

元々弊社で作っております焼杉の表面は焼けていて炭化しているのに更に炭化木材とはどういうことか?と言いますと、焼杉は表面だけが炭化しているのですが、炭化木材は木材全体を200°以上の温度で加熱し炭の一歩手前まで温度を上げてあります。するとどうなるのかと言いますと、寸法安定性が抜群に上がり、(→こちらから実験したブログのページに飛びます)虫や菌が好む有機物や水分も少なく成っていますので薬剤無しで腐りにくく長持ちがしやすく成ると言うことです。デメリットとしてはやはり処理工程に時間とコストが掛かるため一般的な木材と比べますと割高と成ることです。また、高温で処理するため節有の状態ですと暴れが出て歩留まりが極端に悪くなるため基本的に上小無地品と成りますためここでも割高になること、木材の粘りが少なくなり強度が落ちることにより構造材には向いていないと言う点です。

 そして色が焦げ茶色に成るということと木材自体の香りは感じられなくなりサウナ室のような匂いに成るという点もあります。これは一概にデメリットでは無いとは思いますが好き嫌いが分かれるかも知れないところです。(香りはしばらくするとだんだん弱くなりました。)木材を高温で処理するため色は焦げたような茶色で統一され木材の芯の色や辺材の色の見分けはつきません。樹種の違いは比重が異なるため分かる程度で通常の無垢の見分けがつく方でもぱっと見の見分けは難しくなります。

塗装はできますし、更に表面を焼いた焼杉仕様に仕上げることも可能です。現在樹種は杉、桧、松とあります。

サイズや実(さね)加工等バリエーションは豊富にできます。用途はやはりその特性である寸法安定性を活かした建具や、腐りにくさを活かした枕木、杭、等の外装エクステリア系、室内であっても無垢の木材の伸縮による目スキが気になる方へもおすすめできると思います。薬剤無しでの防腐効果や、寸法安定性という特性からお風呂や脱衣場にも良いかも知れません。こういった優れた特性から公共工事の指定で入っていることも増えてきているようです。

木材を炭化処理することによって無垢の木材を使うことの難しさが1つ解決されてきたような新たな可能性を感じます。

下の画像は炭化木材の焼杉タイプの写真です。通常の焼杉との違いは寸法安定性が素晴らしいためソリも無く、本実加工で並べただけですが隙間が見えない仕上がりである点です。

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